宗教章ガイドより抜粋
・宗教章ガイド(大阪連盟 1987年発行)より抜粋
スカウティングは、その活動を通して、人格を形成することを目的としています。「人格」とは、人間としての資格をもつことをいうのですから、そのような人作りを進めるために「ちかい」・「おきて」があり、その実践をすることが、スカウティングです。B-P卿が提唱された「ちかい」の第1条は
『神と国王(または神と国家)に対する私の務めを果たすこと』
であり、それが人間形成の基本とされています。ボーイスカウト世界規約第2章、基本第1条にも「神、宗教に対する義務」があげられています。言いかえれば、スカウティングは人作りであり、人作りだから、神または仏に誠をつくすことを義務としてちかうのです。スカウティングの中で、明確な信仰を求めたり、深めたりすることによって、ますます、「ちかい」・「おきて」の実践にはげまなければ、純正なスカウティングとは言えないのです。B-P卿は、スカウティング・フォア・ボーイズの中で、
『宗教というものは、少年達に教えることができるものであり、かつ教えなければならない』
と言われています。また1924年8月、コペンハーゲンの国際会議の宣言決議には
『スカウト運動は、あらゆる国、階級、宗教に属するスカウト同志の間に、差別のない兄弟愛を強調するという点で普遍的である。
また本運動は、各人の信仰を弱めるものではなく、逆に強めるものである。スカウトのおきては、スカウトが誠実かつ真剣に、それぞれの信仰を実践することをもとめるものである。』
と述べられています。
ここでも、はっきり宗教ぬき、信仰ぬきのスカウティングなど、あり得ないことが示されています。
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