出す
健康のために出す。
「出す」というのは分かる人には分かると思いますが、便を出すこと、それも大きい方です。
私の観察では、キャンプで体調を崩すスカウトの3〜4割くらいが便秘が原因だと思っています。(もっと多いかな?)生活の変化と、決して清潔とは言えないトイレのせいで気分的に便秘になってしまうスカウトが多くいると思います。
隊のキャンプでは、設営時にキャンプ場のトイレを徹底的に掃除します。 におい消しなども有効に使います。 自分たちできれいにしたトイレなら、安心して使えるでしょうし、ヨゴしてはいけないと注意して使用するでしょう。 この時、掃除するのは決して新入隊員ではなく、リーダーや班長がやるべきです。 スカウトの組織って、そうあるべきだと思いませんか?
トイレ攻略の基本は「夜討ち、朝駆け」と私は確信しています。 つまり、昼間の忙しい時間には落ち着いて座っていられませんし、気温の低い時間帯ならばニオイも多少は和らぎます。 人目が気になる人にも最適。
また、便秘の人でも出しやすいのが食事のすぐ後。 この時間は忙しくて、なかなかトイレに行けないのですが、体調維持のために班の皆さんに協力してもらいましょう。 冷たい牛乳をグッと飲み干せば、更に効果的です。
大事なことですが、隊の中でトイレに行くことは恥ずかしくないという雰囲気を作っておきましょう。 学校ではトイレの個室に入ると、何か悪いことでもしたかのように騒ぎ立てられます。 しかしキャンプでは、「トイレに行くことは楽しいこと」、「トイレに行くヤツはえらいヤツ」、というイメージを作り上げて下さい。 これは、ビーバーやカブの時代から団をあげて雰囲気を作ってほしいです。
トイレはキャンプ生活にとってとても重要だと考えているのですが、皆さんはどうでしょう。
阪神大震災の時に、避難所になっている学校で依頼されたことなんですが、仮設のトイレの前に目隠しの幕を張って欲しいと言われました。 トイレの入り口が直接外から見えているのは落ち着かないとのことでした。 よその人間から見れば、トイレの数が足りていれば、それでいいじゃないかと思いがちです。 でも、そこで生活する人間にとってはトイレの使い勝手は、深刻な問題なんです。
ちなみに私が昔々に参加したオーストラリアジャンボリーのトイレはこんな感じでした。
水洗トイレがズラーと並んでいます。 スカウト数に対するトイレの数は日本ジャンボリーの数倍ではないでしょうか。
正面にちゃんとした扉がなかったり、お隣との壁がなかったり、少し(かなり?)開放感がありますが、清潔で快適なトイレでした。(よく考えると、こんなトイレで写真撮影をするとは、私もいい度胸をしていました)
日本ジャンボリーのトイレは、どうだったか思い出してみましょう。 野営のプロであるスカウトが生活する場にふさわしいトイレだったでしょうか。 今後、女子スカウトが増えていく中、彼女たちが安心して使えるトイレだったでしょうか?
次回の13NJは初の都市型ジャンボリーです。(皇居前広場なんて記録も大昔にはあるけど) どんなトイレが用意され、どう運用されるのか楽しみです。
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