手旗の指導1
まずは、受信から始めましょう。
なぜ受信からなのか。それは、手旗に興味を持って楽しく始められるからです。最初から「何原画はこの形」と丸暗記するのは苦痛です。もちろん、ここでは受信をマスターさせるのではなく、手旗の仕組を理解させるところまでです。
- 班長の出番
班長が手旗を持って、スカウトの前に立ちます。この時、そばに黒板などがあると説明が楽でしょう。
- 部品(原画)について
手旗が部品を組み合わせて、『カタカナ』の形を作っていることを教えます。部品(原画)を見るときは、頭や体は無視して、腕の形だけに注目することを指示します。
この時の例として、
は『横にまっすぐ』、は『かぎかっこの形』
などを示して、どんな形か説明しましょう。
- クイズを出す
「これは、『カタカナ』の何という字でしょう。」
おそらく、半数以上のスカウトがすぐに『フ』と答えられるでしょう。悩んでいるスカウトには黒板などに字の形を書いて説明してあげて下さい。
続いて、 「これは、何という字でしょう。」
これもすぐに『ノ』と答えられるでしょう。ほめてやってください。
ここで、一原画で一文字になるもの(ノ、ヘ、ニ、レ、フ、ハ、ク、リ)を、「ここが少し違うけど、この字だと思ってほしい。」と説明しましょう。
- 部品を組み合わせてクイズ
次は二つ以上の部品を組み合わせて、一つの字になる例を出題しましょう。
ゆっくりと一画一画確実に止めて、 「これは何?」
スカウトは『イ』と答えられたでしょうか。「この部品とこの部品を組み合わせると『イ』になる。」と説明してあげてください。また、順番は書き順どおりだと教えましょう。
また、 「これは何?」
『オ』と答えられたでしょうか。ここでの目的は、興味を持たせることと仕組を理解させることです。
- どんどんクイズ
カタカナになっていないもの(ウ、ス、ネ)、二画がくっついているもの(ケ、シ、チ)、例外(エ、チ)、区別しにくいもの(ヤとヌ...)などスカウトが混乱しやすいものを省いて、色々な文字を出題しましょう。
わからないスカウトがいる時は「とにかく覚えろ。」とは絶対に言わないで、字の形を黒板などにかいて「文字のここの部分がこの部品(原画)で表現されてる。」とキチンと説明しましょう。
- 単語でクイズ
少し慣れたら、短い単語を送信しましょう。
文字と文字の間では原姿に戻ることをしっかり説明しましょう。単語になるとゲーム性が増して、さらに楽しくなります。
『アタマ』と読めたでしょうか。覚えさせるのでなく、推理して当てさせましょう。
長音や濁点などまだまだ色々ありますが、詰め込み過ぎずに受信はひとまずこれくらいに。
[50音表]
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