手旗の指導2
送信の基本中の基本
送信もゲームから始めます。ただし、読みやすく送信することは、最初からやかましく言ってください。送信側と受信側の意思が通じてはじめ、通信(コミュニケーション)です。
- ミギ赤、ヒダリ白
スカウトに手旗を持たせましょう。
右手に「赤」、左手に「白」。これを間違うと話になりません。今後は、スカウトに説明をする時には「右・左」ではなく「赤・白」で指示します。
これから、 送信の指導をしますが、第何原画というふうに番号を使うと、簡単に覚えられなくてスカウトが興味をなくすので、次のようなニックネームを使いましょう。
『よこぼう』 『たてぼう』 『白ななめ』 『赤ななめ』 『てん』 『よこ2本』 『うえかぎ』 『したかぎ』 『フ』 『ハ』 『ク』 『たて2本』
- ゲームから
手旗を持ったら、まず遊びましょう。
ちょっとした「ものまねゲーム」です。スカウトと向き合った班長のするポーズを、瞬時にスカウトがまねをします。つまり、班長がなら、スカウトもでなければいけません。班長につられてとしたらアウトです。間違えたらその度に「赤じゃなくて白」と「赤・白」で訂正しましょう。ここで、班長のするポーズは原画にします。
このゲームは送信する時と受信する時の感覚を一致させるのに有効な訓練です。よく送信する時に、字を書きながら「これを裏返すと、」と悩んでいますが、このゲームを繰り返すと、見ている原画と自分のしている原画が頭の中で一致してきます。
- 正しい握り方と動かし方
手旗の棒に人さし指をそえて、腕と手旗の線が一直線になるようにしましょう。横に上げたのか、ななめに上げたのか、わからないようなことは絶対にさせてはいけません。手首やひじが曲がらないよう十分に意識させましょう。
また、原画と原画の間は最短距離を動かすように指導しましょう。変に大きくまわすと、途中で別の原画が入ったように見えてしまいます。
- 五十音に挑戦
準備は整いました。五十音をひと通り挑戦させましょう。 ここでは、教える前にスカウトに打たせてみましょう。すでに受信の練習をしているので、悩みながらもかなり出来ると思います。
まずは、一原画一文字のものから ノ、ヘ、ニ、レ、フ、ハ、ク、リ の8つをていねいに進めましょう。
次は、五十音順に難しいものを抜かして、 ア、イ、オ、、カ、キ、コ、、サ、セ、ソ、、タ、ツ、テ、ト、、ナ、ヌ、、ヒ、ホ、、マ、ミ、ム、メ、モ、、ヤ、ユ、ヨ、、ラ、ル、ロ、、ワ、ン といったところ。
ただし、コとユ、ソとン、ヌとヤの違いは説明が必要。
最後に、難しいウ、エ、ケ、シ、ス、チ、ネ、ヲをゆっくりと。
あとは、濁点・半濁点と長音を教えましょう。
- 短期集中
五十音を覚える時は、全部を一気に覚えさせましょう。一日十個づつでは一つ一つを関連づけることが出来なくなります。一度に全部を覚えて、一日一回づつでもいいので五十音を通して練習しましょう。
[50音表]
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