手旗の指導3
通信です。以心伝心です。
さあ、手旗で楽しみましょう。だれかが一方的に送信する手旗を読むだけでは楽しくありません。
双方向で通信してこそ、その楽しさがわかるのです。
- ちょっとした規則
必ず、起信 応信 終信 解信は覚えてもらいましょう。これらを使えないと、送りっぱなしの手旗放送になってしまいます。
- 通信速度の一致
あたりまえの話ですが、送信する人は受信する人の能力に合わせて、通信速度を決めなければいけません。「ワシはこんなに速く打てるんだ。」と、自慢げにとんでもないスピードで送信するリーダーがいますが、そんな人は無視しましょう。
- 誤り訂正
送信中に打ち間違えたり、受信中に読めなかった時はどうしていますか。
まさか、ひたすら全文を繰り返してはいませんよね。消信符号を上手に使いましょう。これは赤旗を真上から真横まで数回振ります。
- 送信中まちがえた
すぐに赤旗を振ります。受信者がで返事をしたら、間違えた文字から又は区切りよく単語の始めから打ち直します。
- 受信中わからない部分がある
受信者がです。送信者はで返事して、少し前に戻って打ち直してあげましょう。受信の時も手旗を手放さないように。
返事は白旗を振ることもあるのですが、ここでは簡単にすませました。
- 文を圧縮
一級章や特修章では、一言一句まちがえてはいけないとは書いていません。『意味を間違えずに』とあるだけです。つまり、意味が変わらなければ、文を短くしても構わないはずです。
「山田班長さん、来てください。」
これは、間違えるモトです。
「山田、来い。」
これで十分のはずです。(班長は呼び捨てで気分悪いけど)
さらに、班のなかで(これは班長章のイメージ)は班長を表わす省略形と決めておけば、間違えずに速く通信が出来ます。
省略形を作りすぎると逆に混乱しますが。
- 手旗の実践
手旗の練習は班を二つに分けて、相互に送信・受信を繰り返しましょう。
場所は「山の頂上と頂上」とか「川の両岸」など声が届きにくく、簡単に行き来できないところがいいでしょう。
内容は会話にしましょう。たとえばインタビュー形式で、片方にいるリーダーしか知らないことをもう一方が聞き出す。どこまで正しく聞き出せたか、採点すればゲームにもなります。
ゲームならば借り物競争。「こんなものが欲しい」と送信して持って来させる。間違えたら、長距離を何度も往復しなければならなくなる。
とにかく、無意味な文章を送信して受信してでは楽しくないです。
まだ原画の番号さえ覚えていないのに、かなり通信を楽しめたでしょう。より高度な通信のためには、覚えることも練習もまだまだ必要ですが、ゲームとして楽しむには十分すぎるでしょう。
手旗が得意なスカウトを増やしてください。
[50音表]
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